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Fall1の授業ではゲノミクスも扱ったよ

今期受講した Biotech – Management of Drug Discovery- という授業はほぼ毎回、色んなゲストスピーカーが来て一時間くらいレクチャーをしてくれました。毎回、残りの1時間はKevin Schulman教授がレクチャーしてくれて、複雑な定量的モデルも使って医薬品のR&D投資や資金調達について学んだり、レポートを書いたりしました。
KevinはFuquaのHealth Sector Managementコースをまとめているだけじゃなくて、他にもDuke Medicine(医学部)とかいろんなところで要職を務めているらしく、学外の企業のアドバイザーをしていたりもします。この同じ授業をFDA(日本なら厚生労働省)でも教えているらしく、かなり濃密な授業です。


さて、Biotechの授業で特に印象に残ったゲストスピーカーは何人かいるけれど…
最後の授業に来てくれたAlnylam社のBarry Greeneもその一人。
この人、以前はMerck/AstraとかMillenniumとかにいて、Nexium(”purple pill”のマーケティング成功例が有名。オメプラールの次世代品。)やVelcade(日本ではJ&J/ヤンセンがライセンス販売)のローンチに深く携わったスゴイ人らしく。一時期コンサルタントでもあったそう。
今はAlnylam という若くて小さい会社に参加してリーダーシップを発揮しています。

何がおもしろいかって、このAlnylamはRNAiのテクノロジー(特許)をほぼ独占していて、少しずついろんな製品化に向けて自社内や、ビッグファーマとライセンス契約をしたりして開発しているの。(ちなみに、RNAiの技術から、標的因子を替えることことにより何通りもの治療法が開発できるはず。だから、この会社は保持している大きなテクノロジーはほぼ、RNAiのみなんだけど、応用範囲が広いので将来有望、というシナリオ。)Alnylam社には沢山の研究者も所属していて、論文発表とかもいっぱいやってるんだってさ。

RNAiの「RNA」はリボ核酸(DNAと対で遺伝情報の伝達を担う)。「i」は「interference(干渉/阻害)」の頭文字。超簡単に説明すると、RNAiは(siRNAやRISCという物質を介して)DNAの特定の部分が複製されるのを妨害するしくみです。
これまで、花とかミミズみたいな生物で研究されてきたんだけど、人間では免疫反応が働いたりしてなかなか応用できていなくて、けどsiRNAという、短い物質が使われるようになってからだんだん治療への応用も現実味が増してきた、みたいな。
RNAiを活用して、癌とか特殊な疾患の病気を発現させちゃう遺伝子をサイレンシング/抑制できる、って考えて色んな研究がおこなわれています。
おもしろいよ~~~。


a0124959_1385675.jpg

Alnylum社ウェブページより
http://www.alnylam.com/Global/Media_Library.php
http://www.alnylam.com/Files/Media_Kit/ALNY-ILLUS_02_RNAiTherapeuticMechnsm.jpg
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by nina_anin | 2010-10-20 01:46 | HSM

今更ですが、デフレスパイラル

ここのところ、一時1㌦81円を下回ったりしている為替ですが、合わせて淋しい記事や話題を多く目に、耳にするので今日はそれについて書いてみます。


これはNew York Timesの記事。(とてもよく書けているなぁ、という感想。)
http://www.nytimes.com/2010/10/17/world/asia/17japan.html

記事の題を意訳すると: 「かつて活力に満ちていた日本、今は意気消沈」

1990年頃にバブルがはじけてから、ゆっくりと経済は下降していって、デフレが続き、かつて日本に注目していたエコノミストたちも今は見向きもしない。
日本では(デフレや不況の)問題を先送りにしてきて、でも最近ようやく経済のやばさに多くの人が気付いてきたけれど、この間、既に「アニマルスピリッツを失った草食男子」が増え、とにかく消費をしない20代が育ってしまっている、と。経済をもりあげるためには消費や投資や、創造的破壊が必要なんだけど、今の働く世代ではそれを実現できる人がいないようだ…という話です。デフレを通してリスク回避のメンタリティーが強まって、資本主義の発展に必要な投資が行われない、っていうことかな。

ちなみに、今のアメリカも、かつてバブル後の日本が直面したみたいな状況にあると言われるけれど、記事曰く多くのエコノミストたちは「greater responsiveness of the American political system and Americans’ greater tolerance for capitalism’s creative destruction」(政治的な対応の速さと、資本主義の創造的破壊を支持する国民性)のため、日本ほどひどくならないだろうと予想しているそうです。


それにしてもmicrohouseって何?
記事曰く、コンクリート製のマイクロハウスなる住居が今、(金銭的な理由で)普通の住宅に住めない若者の間で人気だ、と。「これらマッチ箱大の家は、スポーツカー一台とめられるかとめられないかくらいの小さな土地の上に建てられていて、それでも、クローゼット大の寝室が3つ、スーツケース大のクローゼットや、潜水艦にこそふさわしいっていうくらい小さなキッチンが備わっている」と記事には書いてありました。そんな家、やだよ~~~。


アメリカのGDPは1991年頃から倍増しているけれど、同じ間、日本のGDPは同水準のまま。今回、中国にGDPで抜かれたのはいいとして、でも1人当たりGDPを見てもかつて世界のトップスリーに入っていたのが今はずるずると20位近くになっているんだね。更にこの先数年で(高給取りの人達が)多く定年退職したら…

創造的破壊やリスクテイキングをしろと言われてもそういうことを奨励する教育や文化じゃないから、難しいよなぁ、と私は思います。

仕方ないけど、さみしいなぁ、と思う今日この頃。
ビジネススクールでも、中国やインドの話は毎日でるけれど、日本は全然話題に上りません。
今年以降、トヨタさえも自慢にならないし。。


最近記憶しているところで、日本について人に聞かれたことは…
Wall Street Journalで先月話題を集めた記事について。かつて新婚旅行のメッカだった熱海という温泉街が今は人気がた落ちなんだけど、最近、バーチャルな恋愛ゲーム(Love Plus+)とコラボして、オタクをひきつけている、みたいな。
詳しくはこちら⇒ http://online.wsj.com/article/SB10001424052748703632304575451414209658940.html


これもよくまとまった(けど明るくない)記事: Yen Gains as Japan Sinks Shows Current Account Surplus No Boon
http://www.bloomberg.com/news/2010-10-17/japan-sinks-on-strong-yen-as-current-account-surpluses-are-shown-overrated.html
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by nina_anin | 2010-10-19 09:31 | 最近思うこと

記録更新

Fuquaは今週、今学期(Fall1)最終週です。
(来週は期末テスト!)
今週は多くの授業でfinal assignment(要は授業のトリとなる課題)が課されて、私のとっている3本の授業でもそう。

ブログでも何度か書いているFinancial Statement Analysisでは、現在身売りに出されている老舗本屋さん(Barnes and Noble)のLBOを検討しているPE fundになったつもりで、買収の条件(値段、負債額、利子率、買収後の事業計画、etc.)をチームでまとめなさい、というもの。
計算を行うエクセルファイルの他、レポートとプレゼン(パワポ)を作らなきゃいけなくて、締め切り前の1週間の間、3度チームミーティングをしました。
で、提出は今朝だったんだけど、最後のミーティングは昨日の夜8時から。
終わったのは朝5時!

学校滞在時間の最長記録を更新しちゃいました。

すごく面白かったし、うまく一緒に働けるチームだったので特に眠くもならず、「気がついたら朝」ってかんじでした。
終わっちゃって寂しい授業 ナンバーワン。
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by nina_anin | 2010-10-15 10:53 | Fuqua

冬休み

以下の日程で一年ぶりに日本に帰国することにしました!!

12月18日(土) 17:00 成田着

1月7日(金)  14:30 成田発


今回は前回と違ってたっぷり3週間!
ずっと会っていないみんなと再会できればと思って楽しみにしています☆


以上、取り急ぎ。
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by nina_anin | 2010-10-07 12:50 | オフ
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Duke大学のFuqua School of Business留学日記です


by nina_anin
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