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US政府代表訪問など

昨日・一昨日とパソコンを使えませんでした...(TへT)
けど、問題はPC本体ではなくACコード(たぶん電圧が変動してショートした)だったことが判明し、新しいコードを購入したら問題が解決しました (^^)v
PC本体の問題だったら時間もお金もかかったところだけれど、こんなにラッキーしたのはきっと四つ葉のクローバーのおかげ!!
(カメラとPCを繋ぐコードを友達に貸し出し中なのでしばらく写真アップできないんだけど)、愛情のこもった物資を受け取りました!!
三宅さん、ありがとうございます!!!


さてさて、今回のインターンは、Duke Universityの公共政策大学院を経由してゲットした機会なのですが、その関連でいくつかのイベントや講義に参加する権利/機会や義務があります。
で、今日はアメリカ合衆国の政府代表部を訪問し、そこの高官(Deputy Permanent Representative of the US Mission) とのセッションに参加してきました。
Doug Griffithさんはアメリカを代表してジュネーブの国際機関イニシアチブで各種交渉などに携わるエライ人、というところでしょうか。トークと質疑応答の計1時間、期待していたよりも面白くて、満足♪


ジュネーブには(難民とユニセフと食糧以外の)各種国際機関が集結していて、世界中の人々の生活に関わる様々な協議や決定がなされる、と。 
例えば郵便とか電話とか、知的所有権とか気象関連とか。。。 
国と国のシステムを繋ぐ色んな決めごとが議論されて合意される、そんな仕事をしている人です。(国境を越えてやりとりできるのはこういった国際機関の働きがってなんだよね。だからやりがいも面白みも多大なんだと。)
同時に、アメリカの税金が責任を持って使用されるようにっていうのも仕事の大きな一側面とのこと。たしかに。


今日のセッションで特に「おおぉ、なんて勉強になる!」っていうようなびっくり事項や啓蒙的な話はなかったけれど、インサイダー視点で面白い話が聞けて、参加してよかったです。


例えば、、、 国際機関の中では監査とか実績報告など、透明性が重視され始めたのは割と最近(10~20年くらい)のことで、今でも、幹部の国にしかその類の報告をしていない機関が実は3つほどある(!)、とか、

国連人権理事会(Human Rights Council)は、世界中の人の人権を推進する機関と言うより、実質的には人権の侵害を続けている国の、自らの擁護のための機関だ、とか。。。
副長官国がキューバで、最近リビアとウガンダが参加国となり、もうちょっとでイランもメンバーになるところだった、とか。 考えてみれば、「確かにそうなっちゃうかも。。。」と思うけれど、言われなければ想像しなかったわ。

各国が限られたリソース(中には国を代表して合計三人しかジュネーブに常駐させていない/できていない国などもある)のなかで、それぞれの国にとっての優先順位に即して活動をしているわけで、
それが人権理事会の政治構造に影響していたり(人権を”侵害“している国にとってはその正当性を主張することはかなりの重大事項なので多くのリソースを注いている)。
あと、小さな国が、大きな国にとっての重要事項でネゴする際に、文言に工夫を施し、後々自国の優先事項を協議する上で「だって○○の文言に△△って合意したから」などと、以前の合意事項を前例として持ち出す戦略がとられる、とか。
要は、自分にとって大事だけど他国にとっては比較的大事でない事(例えば気候変動とか、食料を得る権利とか、)はひとまず置いて、全世界のアジェンダを優先し、けれどその協議を後で自分の番が回ってきた時(例えば、ようやく気候変動の交渉になったとき)に利用するという戦略。
だから各国、超細かい一言一句にも、弁護士を交えて、最後の一文字まで時間をかけて考え、交渉する必要がある、とか。

ある一国(?)に関する決議はその他のすべての国のを合計した数よりも多いとか。そしてその国はイスラエル...  なるほど!


いや~、自分の無知と想像の至らなさを感じたけれど、充実したeveningでした。

by nina_anin | 2010-06-18 05:19 | ジュネーブ
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Duke大学のFuqua School of Business留学日記です


by nina_anin
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