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いい例外から学ぶ

もうひとつ、Lessons Learned and Approaches That Workっていうセッションもおもしろかったので軽くご紹介:
一般的にうまくいかないこと(例えば院内感染の増加をどう防ぐか、等)をどう解決するかって話。


「正しい情報を啓蒙する」「ルールを作る」などはありきたり&効果薄の場合多し。
人間本姓(行動経済学で指摘される〝人間は必ずしも理性的に行動しない“)とか、「○○しなきゃって思ってもいざとなると△△が揃ってなくてできない」とか。
例をあげると、「手を洗わなきゃいけないってわかってるけど、めんどくさくてつい…」とか、「手袋をはめたいんだけど、いざとなると合うサイズがいつもストックアウトしてる」とか。


そんななか、効果的な方法が「Positive deviance」にフォーカスすること。Positive devianceって和訳すると「いい例外」かなぁ?

うまくいかなくて困ってるケースがほとんどでも、中にはごく少数、超うまくいってるケースがある、と。で、そういったケースで何が起こってるか?どんなユニークな手をつかってるか?などを調べることによって実際に効果的な方法を開発するとうまくいく場合が多いんだってさ。言われてみれば当たり前っぽいけど、実践してるケースは少ない気がする。。。

ちなみに、Positiveにdeviateしているところでうまくいってる方法をそのまんま輸入するのではなく、「どういうプロセスで今のやり方に行きついたか?」「どんな方法でどんな”気付き“を得てここまで至ったのか」などを調べるのがポイント、とのことでした。

by nina_anin | 2010-04-22 14:37 | オフ
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Duke大学のFuqua School of Business留学日記です


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